メールヘッダ・インジェクション
メールヘッダ・インジェクション攻撃は「お問い合わせフォーム」や「アンケート」などのように特定の相手にメールを送信する機能に対して、入力データを”改ざん”することで、メールの送信先を「悪意のある攻撃者」によって操作する攻撃のことをいいます。
メールの構成
● 送信元のメールアドレス
● 送信先のメールアドレス
● メールのタイトル
● メールが送信された時刻
● メールが配送されたルート
● メールの返信先
● メール配信エラーの際の差し戻し先
● 電子メールの識別番号
● 送信元の使用メールソフト
通常のメール
●送信元メールアドレス・・・「aaa.atmark.com」
●メールタイトル・・・「こんにちは」
●送信先メールアドレス・・・「bbb.atmark.com」
だった場合、下記のような形に設定されメールが送信されます。
【メールヘッダ】 ※メールヘッダは簡略化して表現します。
From: aaa.atmark.com Subject: こんにちは To: bbb.atmark.com
メールヘッダ・インジェクションの場合
「こんにちは%0d%0aBcc%3a%20ccc.atmark.com」
【メールヘッダ】 ※メールヘッダは簡略化して表現します。
From: aaa.atmark.com
Subject: こんにちは
Bcc: ccc.atmark.com
To: bbb.atmark.com
対策
● 外部からの入力は全てメール本文に設定する。
● メールヘッダに埋め込む文字列に改行コードを許可しない。
● メールヘッダ・インジェクション対策されているメール送信APIを使用する。