クリックジャッキング
クリックジャッキングとは
ウェブサイトの中には、ログイン機能を設け、ログインしている利用者のみが使用可能な機能を提供しているものがあります。
該当する機能がマウス操作のみで使用可能な場合、細工された外部サイトを閲覧し操作することにより、利用者が誤操作し、意図しない機能を実行させられる可能性があります。
このような問題を「クリックジャッキングの脆弱性」と呼び、問題を悪用した攻撃を、「クリックジャッキング攻撃」と呼びます。
クリックジャッキングの被害
クリックジャッキング攻撃により、発生しうる脅威は次のとおりです。マウス操作のみで実行可能な処理に限定される点以外は、CSRF攻撃による脅威と同様です。
● ログイン後の利用者のみが利用可能なサービスの悪用
利用者が意図しない情報発信、利用者が意図しない退会処理 等
● ログイン後の利用者のみが編集可能な設定の変更
利用者情報の公開範囲の意図しない変更 等
対策
HTTPレスポンスヘッダに、X-Frame-Optionsヘッダフィールドを出力し、他ドメインのサイトからのframe要素やiframe要素による読み込みを制限する。
処理を実行する直前のページで再度パスワードの入力を求め、実行ページでは、再度入力されたパスワードが正しい場合のみ処理を実行する。
重要な処理は、一連の操作をマウスのみで実行できないようにする。